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2022年2月稽古場日誌

  • 大介
  • 2022/02/27 (Sun) 23:00:30
どうも大介です。

うちの劇団稽古は、3つとも体をいろいろな形で使うメニューが多いことは前にもお話しましたが、体を使うこと以外にも、大事にしていることがあります。

実際には、これも体を使うことの一種なんだと思いますが、具体的に見えたり聞こえたりしない部分を使うといいますか、感覚だったり、意識だったり、発想なんかを鍛えるといった稽古があります。

それは、舞台では目にみえる体の動きや耳で聞こえる声での表現だけでは足りない時があるからではないかと思います。

舞台ではいろいろな場面があって、それぞれのシーンに、そこにいる人物、その関係性、季節、場所、どんな状況や状態でそこにいるか、などの台本上の設定があります。

その設定をきちんとお客さまに伝えるためには、体の動きや声での表現だけでは足りなくて、例えば、季節なんかを表現しなくてはいけないとすると、動きや声の調子や衣装等でもわかるようにはできますが、肝心の演者がその季節の温度を感じていなかったら、ちぐはぐになってしまいます。

よく舞台では、実際に舞台上にいるのは一人だけど、周りには沢山の人がいる設定というのもあったりします。

演者はまずその沢山の人がいる感覚を持たなくてはいけませんが、その人達がただ行き交っているだけなのか、多く賑わっている状態なのかによって、感覚は変わってきます。

実際に人がいる場合でも、その関係性によって、場の雰囲気はちがうはずです。

そういった舞台上の設定を、舞台のセットや照明や音響効果の力を借りて、演者が全て表現しきった時に、ようやく舞台上に、そこに在るべき空気感が生まれます。

と書いていたら、もう数年前になりますが、肉体訓練メニューを始めた頃に説明されたことを思い出しました。

日常生活の中では、人は一人でいる時だったらその時の気分や考えていることによって、部屋の空気はちがうし、誰かといたら、相手や話の内容によって、場の空気はちがう。

これは、日常では自然に起きる現象だけど、役者は自分たちでそれを起こさなくてはいけない。

だから、空気を感じること、つくること、動かすことや、それにつながる訓練を稽古でしていくのだ…というような内容だったかと思います。

舞台は、元々は何もない空間です。

お客さまは、そこで繰り広げられるのが現実ではなく、創造された世界であることを充分にわかっています。

舞台上の世界を本物にするには、そこに、本物の空気感を生み出さなくてはいけないわけなんです。

ただ台本にあるセリフを言って、その感情を出し、決められた動きをするだけでは、本物の空気感は生まれてくれません。

それぞれの演者が「どこにいるのか」「寒いのか暑いのか」「いつなのか」「誰といるのか」等を自分の中にきちんと持ち、その状態で舞台に立ち、その人物として喋り動くことができて、ようやく、舞台上の空気感が本物になります。

と言うのは簡単ですが、なかなか難しいわけでして、空気や気配を感じたり、空気感を生み出すつくり出すというような稽古が、日曜稽古や毎回やる肉体訓練メニューの中に取り入れられているわけです。

自分は、台本をやる時はセリフや動き、役の心情の方に気がいきがちになってしまうのですが、今は、稽古でも台本をやることが多いので、役がいる場所とか誰とどういう状況でいるかといったことも考えて、周りを感じながら、その場の空気感をつくりだすことをもっとできるよう頑張っていきたいと思います。

ではではまた。

2022年1月稽古場日誌

  • 快斗
  • 2022/01/11 (Tue) 22:26:35
皆さま明けましておめでとうございます!

快斗です。

本年も、劇団「隕石のかけら」をよろしくお願いいたします(*^^*)

新年1発目の稽古場日誌ですが、この日誌を書いてる時点ではまだ劇団の稽古もお正月休みなので、前回の日誌でチラッと書いた新潮劇院さまの中国伝統芸能コラボレーション公演「鍾馗(しょうき)病魔を斬る」に出させていただいた時の客演レポートをさせていただきたいとおもいます!

実はこの鍾馗(しょうき)と言うのは中国の厄除けの神様で、お正月にはご利益を求めお詣りに行くような存在なので、ある意味新年1発目にふさわしいかもしれません。

さて、今回の公演ですが、〈中国伝統芸能コラボレーション公演〉と銘打ってある通り、今回は中国版歌舞伎ともいえる「京劇」だけにとどまらず、「中国雑技団」、一瞬で顔を取り換える「変面(変斂)」、さらにはモンゴルからも馬頭琴という楽器を弾きながら同時に2つ以上の声で唄いあげる「ホーミー」というそれぞれの芸能のプロフェッショナルの方々と共に日本人俳優も京劇とストレートプレイを織り交ぜながら参加するという、『お祭り』のような舞台でした。

鍾馗を題材にした演目は京劇の古典としてあるのですが、今回は古典をベースに様々な芸能とコラボしながら、なおかつ現代の状況も取り入れた作品になるよう新作舞台として生まれ変わらせるという、新潮劇院さまとしても非常に実験的で挑戦的な試みだったようです。

もちろん僕にとっても初めての事だらけで、普通に京劇をやるだけでも難しいのに、京劇のお芝居とストレートプレイというある意味両極のような芝居を1人の役で両方やらなければいけないという事にとても苦心しました。

ナチュラルにするのか、少し大げさなくらいがいいのか、それとも様式的にやった方がいいのか、どの方向で芝居をしていけばいいか分からず、また、新作・コラボなど初めてづくしの中で「道に迷った状態」となりました。

そんな迷子の状態を救ってくれたのは、「役者はどんな状況にも対応しなければいけない」という劇団主宰の信条のもと、どんな状況にも対応できるよう日々行ってきた稽古でした。

道に迷うと、何を頼りに進んでいけばいいのか、何を信じればいいかわからなくなるものですが、これまで積み重ねてきた稽古は自分にとって確かに信じられる方位磁石となり導いてくれました。

そのおかげもあり、本番では今までの中で一番落ち着いて演じられ、公演自体も観にきてくれた方々から「とても面白かった」と言っていただける舞台になりました。

お客様から頂いた感想にこんなものがありました。

「娘が小学校受験に失敗して幼稚園にも行かなくなっていたのですが、舞台を見ている時は笑いながら楽しそうに過ごして、帰り道にはこれからどうしたいか前を向いて話せるようになりました。」

前々回の日誌にも書きましたが、このコロナ禍の中お客さまに少しでも嫌なことを忘れていただけたらとの願いも込めて演じている我々にとって、この感想は大変励みになる嬉しいものでした。

まだまだ僕の力など微々たるものですが、そういう舞台に関われたことはこれからの礎になります。

2022年も日々稽古に励んで、皆さまに素敵な作品を届けられるよう頑張っていきます。それでは!

PS

今回の舞台は有料配信もしていますので、興味を持っていただいた方はぜひご覧ください!

生の舞台とはまた違う、映像ならではの面白さも楽しめます。
https://vimeo.com/ondemand/shincyozhongkui

2021年12月稽古場日誌

  • しょうこ
  • 2021/12/31 (Fri) 18:48:04
しょうこで~す!!

2021年もいよいよ年の瀬でございます。

2度目の緊急事態宣言から始まり、3月11日には東日本大震災から節目となる10年を迎え、感染が急拡大していくなかでのオリンピック、パラリンピック開催…と、今振り返ると、今年の始まりははるか前のようで、長い1年だったように思います。

劇団「隕石のかけら」に入って、本番舞台がひとつもない年は初めてでした。

ただ、ずっと駆け続けてきていたような気はするので、ここで少し立ち止まって、一人一人が役者としての自分について、じっくり考えることができたのはよかったのではないかと思います。

今年は、本番舞台だけではなく、合宿稽古もできず、本当に通常稽古一色の1年でした。

それでも、コロナ禍の中入団してくれたメンバーも、昔からいるメンバーも、劇団員一同、真摯に日々の稽古に励んできました。

来年こそは、舞台に立てますように…と願わずにはいられません。

そして、この1年。

感染拡大で心落ち着かない中で、心が荒みそうになりそうな事件も続きました。

まだ気を緩められない状況ではありますが、新しい年が訪れて、全ての方々が心穏やかに過ごせる日々がもどってくれることを心から祈ります。

それでは皆さま、よいお年をお迎えくださいませ。

2021年11月稽古場日誌

  • 大介
  • 2021/12/30 (Thu) 10:19:54
どうもどうも、大介です。

劇団の稽古では、毎回発声練習があります。

声はやはり役者にとって重要なものだからかと思います。

発声練習では自分の声を腹式呼吸で自然に出せるようにしていくのと、声量や滑舌などの訓練をします。

うちでは、時々それとは別に声を使った稽古もあります。

舞台では、舞台上の相手と会話をしつつ、客席にも届かせなくてはいけないのはもちろんですが、舞台袖の幕の中から声を出す場合もありますし、声を出しにくい、辛い体勢の時もあります。

会場の広さや響きなども考えなくてはいけないですし、単純に普通の会話の時でも、言葉自体は相手に届かせますが、それとは別の届け方で、お客さまの心にも響かせなくてはなりません。

舞台上では、基本的にお客さまから見やすい立ち位置をとるため、体は客席の方向にむいていることが多いです。

よって、話しかける相手は、自分の横や、場合によっては、自分よりも後ろの位置にいることもあります。

話しかける人数も1人だったり、自分以外の全員だったりします。

なので、例えば声を狙った所にピンポイントで届くように出したり、広げるように出したりできるように、袖の中から幕に遮られてもちゃんと聞こえるように…というような稽古をするわけです。

そういった声を使う稽古以外でも、肉体訓練メニューの時は皆でカウントをとりながらやりますし、他の稽古でも声を出しながら動くメニューがあるので、不安定な体の状態でもきちんと声を出す訓練にもなります。

劇団代表はよく役者を武士に例えて、「役者にとってのセリフや声は武士にとっての刀だ」と話します。

己の武器を日々丹念に手入れをして、それを使いこなす腕や技を磨き、いつでも戦いに臨めるようにしておかなければいけない。

もし武器がなければ、己自身の身体を使って、戦わなくてはいけない…。

そう考えると、役者と声との関係は、武士と刀の関係にとても似ていると思います。

どんな名刀を持っていても、手入れを怠れば錆びてしまい、宝の持ち腐れになってしまいます。

せっかく持って生まれた自分の声ですから、最良の武器になるよう、生かしてやらねばと思います。

自分にとっては、年内最後の稽古場日誌になります。

また来年お目にかかりましょう!

大介でした。

2021年10月稽古場日誌

  • 快斗
  • 2021/12/30 (Thu) 10:15:02
どーも、快斗です。

前回の稽古場日誌に書いた客演の舞台が終わったすぐあとに、新潮劇院さま主催の「日本京劇芸術祭」という舞台に出させていただきました。

京劇というのは中国の伝統芸能で、日本でいうところの歌舞伎のようなものなのですが、僕はその教室に通っており、今回はオムニバス形式で複数の京劇作品を上演した中の、短い作品ではありますが、その中の1本で主演を務めさせていただきました。

京劇には様々な伝統の衣装があるのですが、今回僕が着た衣装は厚底の靴を履いて、平安時代の十二単のような服を着て、さらに体に旗を何本も巻き付けるという、なんとも動きづらい衣装を初めてつけさせていただきました(笑)

京劇を教えてくださる先生が着ている時は大変さを感じさせず、派手に華麗に動き回るのですが、いざ自分が着てみるとめちゃくちゃ動きづらくて、少し回転するだけで遠心力で振り回され飛んでいきそうになったりと、ちょっと動くだけでもやっとの思いでした。

その衣装で立ち回りのお芝居をしなければいけなく、しかも今回は稽古日数が短く、正直とても不安でした。

そんな状態で劇場入りをしてゲネプロと呼ばれる衣装なども全てつけた本番同様のリハーサルをしたのですが、迷いや自信の無さがそのまま出てしまっていたらしく、先生からのダメ出しの時に「あなたは失敗がすぐわかる。

何でそんな風にやってるの?情けないね。」と言われました。

僕はゲネプロを段取りや動きと音が、合っているかの「確認」のつもりで行っていたのですが、後で考えるとそれは「確認」だから間違ってても仕方ありませんよ、という自分を守る気持ちが働いていたんだと思います。

稽古は本番同様に行わなければ、何が失敗や間違いかが見えてこないのに、そこを自分を守るためにごまかしていた自分のやり方を全部見透かしてそういうダメ出しをしてくれたんだと思います。

ただその時はそこまで思い至らず、自信をつけようと本番までの間に必死に練習しましたが、不安を拭い去る事ができないまま本番直前の、先生にメイクをしてもらう時間になりました。

その時に先生から「僕は好きな人には厳しい事を言うの!堂々と自信持ってやりなさい。舞台の上ではあなたのやってることが全部正解なの!1番大事なのは気持ちだよ。」という言葉を掛けていただきました。

その言葉のおかげで、ガチガチに緊張していた心がとても軽くなりました。

下手くそでも失敗しても、臆せず堂々と演じよう。

失敗を恐れず、自信を持って演技しよう。

そう思い切る事ができました。

先生の言葉のおかげで、少なくとも迷いを抱えた自分や怯えた自分を舞台の上に晒すことはなく本番を終える事ができました。

まだまだ腕は未熟ですが、本当に大切なこと、そして自分に足りていなかったものを見つけられた舞台にもなりました。

次回は、12月に同じ新潮劇院さまの公演「鍾馗(しょうき) 病魔を斬る」に出演させていただきます。

様々な伝統芸能の人達とコラボする舞台で、すでにドキドキしてますが、今回得たことを糧に、気持ちで負ける事がないよう闘ってきたいと思います。

それではまた!

2021年9月稽古場日誌

  • しょうこ
  • 2021/12/29 (Wed) 14:59:54
しょうこです。

基礎コース、肉体訓練、日曜稽古と3コマある劇団稽古の中で、新型コロナウィルス感染の影響で、一番稽古時間が短縮されたのは、日曜稽古ではないかと思います。

元々4時間あったところが、その前にある基礎コース稽古と稽古場所がちがうと移動もあったりで、半分の2時間も無い日もあったりします。

稽古時間が短くなったり、本番舞台がいつになるかわからなかったり、コロナ禍で大変なことは勿論ありますが、悪いことばかりではなかったりもするのです。

時間が限られていること、時には稽古する場もないことで、稽古に対する自分の気持ちが、密に、純粋になっている感があります。

コロナ禍になるまでは、毎年時期が来ると本番の舞台がありました。

不思議なもので、その本番舞台が具体的に見えていないからこそ、今のこの稽古を次の本番舞台に繋げなければという気持ちがおのずと湧くのです。

今は稽古しかない。

でも、その稽古は、いつか必ず来る本番の舞台と、その先の自分のためのものなのだという稽古本来の志に立ち返り、自分自身を省みることができている気がします。

“自分ができないことや苦手なことに、諦めず腐らず、純粋にできることをめざす”

稽古における、今の私の目標です。

目標なので、うまくいかないこともあります。

今はまだ次の本番がいつになるのか見えない状況ではありますが、まだまだ自分を省みつつ、少しでも先へ進んでいきたいとおもいます。

ではでは、また~。

2021年8月稽古場日誌

  • 大介
  • 2021/12/27 (Mon) 10:07:19
どうも、大介でございます。

この稽古場日誌を読んでいただいてお分かりのように、うちの稽古は、体を使う稽古が多いです。

それは、やはり役者というものが、自分の体の使い方を知っていかなければならないからかと思います。

以前、やらせて頂いた役で、客席からは見えないようになっている狭い通路を全力で、音を立てずに移動する…というのがありました。

それは、お客さまにはわからないように移動して、「こんなところから出てきた!」と驚いてもらうためだったのですが、その通路は、ほふく前進のように進むしかないくらいの狭さで、移動していることがわからないように音も立ててはいけませんし、しかも速ければ速いほど、驚きが増すので、けっこうキツい体勢で全速力で進まなくてはいけません。

だからといって、登場した時に息を切らせていたら、せっかくの登場が台無しになってしまいます。

そういうキツい体勢でいかに速く進むかとか、息を切らせないために、どうコントロールするか、ということを、劇団の稽古でもっと鍛えていかなければいけないのだなぁと、その時思いました。

劇団でやっている肉体訓練や日曜稽古の中には、いろんな形で体を動かしたり移動したりというメニューもあるので、それをただこなすだけではなく、どこまで大きく動かせるかとか、どれくらい速くできるのかとか、それを息を切らせずにやるにはどうすればいいのか、とか、色々とやりようがあります。

あと、そういった体を動かすこと以外にも、役者は体を使って表現することも必要かとおもいます。

いろんな役をやれるために、たとえば、少し抽象的ですが、硬いと柔かい、どちらもこなせるとよいのだと思います。

物理的に、硬い動きや柔かい動きをするのも体を使った表現ですし、その人物から受ける印象としての、硬い柔かいを表現するのも体ではないかと思います。

役を演じる時は、単純な歩くという動きの中だけでも、役の人物の性格や場の背景の表現、歩き方やクセなどの物理的な表現、どちらも必要になります。

体を動かすにしても、体で表現するにしても、役者というのは、自分の体を感覚に至るまで隅々まで把握して、使えるようにすることが必要で、そのために、日々の稽古で鍛えていくのはもちろんですが、日常の生活の中でも意識して磨いていかねばならないのだと思います。

それでは、今回はこの辺で。

2021年7月稽古場日誌

  • 快斗
  • 2021/12/27 (Mon) 10:04:49
どーも快斗です。

ご報告遅くなりましたが、先日、他団体の舞台に出演してきました。

コロナ禍始まって以来、1年以上ぶりの本番を迎えたのですが、この時期ということもあり当然ですが、感染対策を徹底しながらの本番稽古になるわけで、それが想像以上にとても大変でした。

うちでも普段の通常稽古を行う時にはマスクの着用、こまめな換気、ソーシャルディスタンスの確保など徹底した感染対策をして稽古しておりますが、本番稽古となると今まで気がつかなかった障壁が出てきたりして、どう感染対策と並行して舞台のクオリティを落とさずやっていくか皆で頭を悩ましながらの稽古となりました。

あたり前ですが誰も経験したことのないこの状況なので、皆で知恵を振り絞りながら作っていきました。

そうして迎えた本番は、これまで以上にお客様の声援が温かくて、驚きました。

コロナ禍で色々制限があり自分自身も心がギスギスしたりすることがある中、舞台を見て楽しい気持ちになっていただいたり、少しでも日常の嫌なことを忘れたりと、何かの活力になれるのであれば我々の存分意義もあるのではないかと、そんなことを感じさせていただきました。

次は、新潮劇院さまの「日本京劇芸術祭」という舞台に出演させていただきます。

皆さまに楽しい時間をお届けできるよう全力で演じてきます!


2021年6月稽古場日誌

  • しょうこ
  • 2021/12/27 (Mon) 09:57:45
しょうこでーす!!

今年は年明け早々、緊急事態宣言が発令され、私たちが使っている稽古場施設も夜間の使用が制限されていたのですが、4月末に使用禁止になってしまいました。

そこから約1ヶ月、まだ時間制限は続くものの、施設の使用が再開されました!!

そんなわけで、最近は稽古についての日誌が少なかったので、久しぶりに、稽古の話をしたいなぁとおもいます。

“劇団”というのは結構さまざまで、
劇団によっては、普段は稽古がなく、本番前だけ集まるところもあったりするのですが、劇団「隕石のかけら」は、常時新メンバーを募集しており、初心者の方が入ってくることが多いこともあって、本番がない時も通常稽古をしています。

新メンバーが入団後まず参加するのが、基礎コース稽古です。

この基礎コース稽古は、私にとって、“役者としての在りよう”が一番試される稽古であります。

一応、代表を除くと、最古参の劇団員ということで、私は基礎コース稽古を進行していく役目を仰せつかっているのですが、何年経っても、試行錯誤しながら、やっております。

何年か前にも(←3年前でした!!)、稽古場日誌で同じようなことを書いた記憶があるのですが、その時に、心掛けていることとして書いていたのは、“驕らない”ことでした。

今、それはもっとシンプルになっていて、心掛ける…というか、目指しているのは、

“一役者であること”
“一役者として臨むこと”

です。

3年前にも書いているように、これから役者を続けていく皆に、伝えたい想いはありますが、それを伝えることを目的に自分が稽古に臨んでも、それこそ驕りで、あくまでも一人の役者として、真っ正面から稽古に向かうことが大切なのだと思うのです。

一役者として、

ひとつの台本に対して、
目の前にある役に対して、
ひとつのセリフに対して、
自分よりも後から芝居を始めた人に対して、
自分ができないことに対して、

どう向き合っていくのか。

そんな“役者としての在りよう”を常に考えさせられ、試される基礎コース稽古は、私にとって、とても大事な場です。

それではまた~。

2021年5月稽古場日誌

  • 大介
  • 2021/08/25 (Wed) 10:00:53
お久しぶりです。
大介です。

突然ですが、うちの劇団には、通常稽古とは別枠で映像コースという稽古もあったりします。

これは、実際の機材を使って、映像用の演技や映像現場の基礎知識を学ぶという内容なのですが、実は、少し前の話ですが、劇団に依頼が来て、劇団メンバーで映像作品に関わらせて頂いたことがありました。

自分も含め、メンバーがキャストやスタッフとして参加したのですが、一人暮らしの男性の部屋という設定の作品で、ちょうどイメージと合うということで、なんと、私の家を撮影に使うということになりました!

稽古ではなく、実際の映像の現場を経験できる上に、自分の家ということで、最初から最後まで立ち会えることになり、とても貴重な経験ができたので、その時の話をしたいと思います。

私の家での撮影は一日でしたが、その前に、監督やカメラの方が下見にいらっしゃり、家具等々の家の中のものを、撮影の日にはこうしてほしいという依頼がありました。

撮影当日は早朝から集合し、朝の光の中で撮りたいシーンを先に撮影してから、その後の部屋の中での撮影の準備に入りました。

まず、夏の晴れの日だったのですが、いろんな時間帯の映像を撮るということで、外からの光で時間帯がわかってしまわないように、窓全面に黒い布を貼ることになりました。

また、演技スペースだけではなく、カメラのためのスペースも必要になるわけですが、それも、シーンによって、撮りたいアングルがあるので、洗濯機がどうしても邪魔になってしまうという結論になり、数人がかりで、洗濯機を外に出しました。

そうして、いよいよ撮影が始まりました。

映像の撮影は、最初から順番に撮っていくのではなくて、場所やキャストに合わせる感じで、撮っていくことが多いというのはよく言われることですが、この時もそうで、広くはない私の部屋の中でも、まず布団のそば、それから玄関…と、ひとつの場所で、撮れるシーンをまとめて撮っていきました。

カット数が結構多い作品で、ひとつのシーンでも、割合細かく、アングルを変えて、いくつも撮っていたので、役者は、同じ演技を何回もしなくてはならないわけです。

1回撮る毎に、演技はもちろんですが、「他に撮った映像とつながるか」「余計なものが映っていないか」「余計な音が入っていないか」等々、監督さんが映像をチェックして、OKが出たら、次のカットの撮影に進む、という感じで、演技がOKでも、例えば、誰かの身体の一部が映ってしまっていたり、外の音が入ってしまっていたら、撮り直しになります。

これは、舞台とは別の集中力が必要だなぁと思いました。

なので、撮影中は、音にもすごく気を遣っていました。

カメラが回っている時に、周りで音を出さないようにするのはもちろんなんですが、家の前を車が通ったり、近くでカラスが鳴いたりしていると、止むまで撮影するのを待たなくてはいけません。

また、作動する音をマイクが拾ってしまうということで、カメラが回っている間はエアコンも止めており、真夏の暑い日だったので、かなり暑くて、カメラを持っているカメラマンさんなども本当に大変だったと思います。

こんなに身近で、映像作品に関わったのは初めてのことで、30分もない位の短編作品だったのですが、撮影は丸一日かかり、作品を一本撮影することは、こんなに大変なことや苦労があるのだなぁと実感することができました。

余談ですが、窓が布で覆われているので、大家さんが心配して見に来る・・なんてこともありました。

完成した作品を後日見せて頂いたのですが、目の前で撮られていたシーンを映像で見てみると、「あのシーンのこの部分を見せたかったんだ」とか、演者の目線の様な画があったりして、「あのシーンがこんな風になるんだ」とか、常に全体を見せる演劇とはちがう作り方が改めてよくわかりました。

実は、自分も少し出演させて頂いており、部屋に訪ねてくる役で、玄関のドアを開ける幅をかなり細かく指示されたのですが、完成された作品を見て、「こういう画にするためだったんだ!」と納得しました。

自分もキャストとして撮影に参加させて頂き、また撮影をずっと間近で見ていたから、より色々とわかることもあったので、本当によい経験になりました。

この撮影は、コロナ禍になる前のことだったので、今だったら、別の苦労があったり、もっと大変なんだろうと思いますが、また映像作品に関われたらいいなぁと思います。

ではではまた。

2021年4月稽古場日誌

  • 快斗
  • 2021/05/11 (Tue) 10:08:24
どーも、快斗です。

マスクってなんであんなに声が通らないんですかね?

いや、変わらず通る人もいるんですけど僕の声は不織布フィルターに見事に阻まれて、自分の思ってる声量の半分も相手に届いてないんじゃないかいう気がしています。

自分は元々普段はあまり声を張らない方だったので、マスクをしていると常に一生懸命話さなくてはいけないので大変です。

初めの頃は声を張ってるつもりでも、聞き返されることが多く、ちゃんと相手に届いてないんだなあと落ち込んでいましたが、元々稽古でやっていた声の方向やラインを意識することを普段からやっていく事で随分聞き返される回数が減りました。

僕は発声に苦手意識があったので、この機会に改善していければ良いなあと思います。

まだまだ我々にとっても厳しい状況が続いていきそうですが、今の状況だからこそ出来る事もたくさんあると思うので、今のうちにやっておき、また活動が再開できた時に大きく進んでいけるようエネルギーを蓄えるつもりで、この我慢の日々を、我慢と思わずプラスに変えていけるよう過ごしていきたいです。

ではでは!

2021年3月11日によせて

  • しょうこ
  • 2021/04/21 (Wed) 19:07:46
しょうこです。

2021年3月11日。
東日本大震災から10年をむかえました。

劇団「隕石のかけら」は、関係団体NPO法人Inseki Projectさんの「演劇による復興応援プロジェクト」に協力させて頂いており、この10年、昨年までは毎年、東北の地を訪れていました。

今は、新型コロナウイルス感染の事態を懸念して、活動を控えるという判断になっています。

10年前、東日本大震災が発生した時、それまでボランティア活動にそんなには関心がなかった私も「なにかできることはないのか」と思っていたなかで、数ヶ月後、Inseki Projectさんが「演劇による復興応援プロジェクト」を立ち上げました。

それから、一番最初の宮城県石巻市の小学校での上演以降、毎年参加させて頂いています。

10年目にして、初めて一度も東北の地に足を踏み入れられない1年が経とうとする中で、10年をむかえる3月11日が来ました。

今、「自分になにができるのか」を改めて考えさせられています。

これまでも、何かが出来ていると自信をもって参加してきたわけではなく、ずっと「なにかできているのか」自問自答しながら…という感はあります。

でも、私自身が…ということではなく、私達が届けた物語(作品)や、その物語の世界を体験してもらっている時間、そのなかで笑ったりドキドキしたり、いろいろな気持ちが動くことは、きっと、子ども達の心に何かを伝えたり残したりできているのではないか…と思ってきました。

保育園などでの上演の時は、終演後、見てくれた子ども達と記念撮影をしたり、一人ずつハイタッチをしたり、子ども達とふれあえる時間があるのですが(※コロナ禍以前の上演時のことです)、その時、みんなが役のままの自分を見てくれて、声をかけてくれたりします。

上演中も、登場人物が困難に立ち向かう場面などでは、舞台上のセリフが聞こえなくなるくらい、思いっきり応援してくれたりします。

よく言われることですが、本当に、訪ねていっているこちらが、励みや力をもらっています。

だから、今できるのは、自分が届ける物語と登場人物を、もっともっと、できる限り、ちゃんと、しっかりと子ども達の心に伝えられるよう、さらに力をつけることしかないと思っています。

そして、上演にうかがった折などによく聞かれたのが、「忘れないでほしい」という言葉でした。

東北の3県以外にも、その後の自然災害で被災された地域がありますが、自分の住む国に、大切なものを失ってしまった方々がいて、以前とは違う姿になってしまった地、未だに住むことが困難な地があることを、自分自身も忘れず、また、一人でも多くの方が忘れずにいてくれることを、心から願います。

再び、東北の子ども達の笑顔に会える日がくることを祈りつつ…。

それではまた!

2021年2月稽古場日誌

  • 大介
  • 2021/02/23 (Tue) 22:14:32
どうも大介です。

緊急事態宣言も延長され、まだまだ気の抜けない日々が続いていますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

自分は、ありがたいことになんとか元気にやっております。

しかし、新型コロナウイルス感染の影響は劇団の稽古にも出てきていて、この一年、これまででは考えられなかった状況になって、自分自身も色々考えさせられることになりました。

自分にとって、正直一番きつかったのは、長い時間稽古が出来なかった事です。

去年の緊急事態宣言の時は稽古場の施設が使用中止になり、稽古が約2ヶ月ありませんでした。

そんなことは入団してから初めてのことで、自分自身の生活面でも、新型コロナウイルス感染拡大の影響が出てしまったことと重なり、どうして良いかわからず、結局何をするでもなく、稽古が休みの期間は終わってしまいました。

稽古が再開されてみると、久々に劇団の皆の顔を見れたことが予想以上に嬉しく、考えてみれば、こんなに長い間会わないこともなかったのだなぁと、改めて思いました。

ですが、体や気持ちの方は、そんな期間を過ごしてしまった影響があって、自分は、こんなにも、劇団の稽古に頼っていたのかと、がく然としました。

稽古をしていれば、何か出来ないことがあってもどんなにキツくても、何とかあきらめないで頑張り続けることは出来て、それによって、何かしら得るものを見つけることができていました。

「稽古がない」という期間を過ごすことで、当たり前のようになっていた稽古が自分にとってどんなに必要なものであったかを改めて認識できたことが、唯一得られたことかもしれません。

今回の緊急事態宣言では、稽古場の施設は20時以降使用禁止という形になっていますので、一部の稽古は時間を短縮し、万全な感染予防対策をしながらですが、稽古をやらせて頂けています。

ですので、何とか稽古で色々取り戻したいと思ってのぞむわけですが、感染予防のために稽古中は常時マスクを着用し、使用前後の室内の消毒や時間内での換気等がありますので、稽古の時間もとても限られています。

自分は花粉症ではないので、以前はマスクをあまりつけない方でした。ですので、稽古中にマスクをすることは、特に最初はなかなか馴れることができませんでした。

今は、身体を動かす稽古については大分馴れてきて、逆にマスクをすることで鍛えられているような感じもありますが、なかなか難しいのが発声です。

マスクをするとどうしても自身の声の響きが気になったり、はっきりしゃべろうと口を動かすとマスクがズレて気になったり、なかなか馴れることができません。

ですが、そうなると発声のやり方を考え直したりするもので、マスクそのものが稽古の一つと思えるようになりました。

短縮になった夜の稽古は半分ほどの時間になってしまったので、毎回本当にあっという間です。

それでも自分にとっては、昨年のように稽古ができない状況にならなかったことは本当に有り難いので、時間が短いなら、その分集中して、この状況だからこそやれることを見つけて、やっていきたいと思います。

…なんて書いていたら雪割草を思い出しました。
真冬の雪の下でも枯れることなく緑のままでいて、雪解けと一緒に咲く。そんな花です。

自分も、枯れないように精一杯頑張りながら、雪解けを待ちたいと思います。

ではではこのへんで。

2021年1月稽古場日誌

  • 快斗
  • 2021/01/13 (Wed) 16:56:25
新年明けましておめでとうございます!

快斗です。

年明け早々の緊急事態宣言発令ということもあり、なかなかおめでたいと言い難い状況となってしまってますが、早くこの状況が落ち着くよう、まずは何より自分が感染者の1人とならないよう細心の注意を払いながら生活するばかりです。

先が見えない中、いつまで続くんだろうとか、早く本番やりたいなあとか思ったりもしますが、「焦らず、今は我慢の時だ」と自分に言い聞かせながらいつか再び皆さまにお会い出来る時のため今できる事をやっていきたいと思います。

そんなわけで結構時間があるので、昔読んだ発声の本などを読み返したりしています。

改めて読むとまた色々発見がありますね。

いい機会なので、今までやってきた事を一から振り返る期間にしていければなと思います。

また、昨年のステイホーム期間中に体幹トレーニングをはじめたのですが、これがなかなか良くてですね。

決して激しく動くものではないので、アパートでも隣近所に気兼ねなくできちゃうんです。

ただ見た目の地味さの割りに、ちゃんとやろうと思うとキツくて、こっちのハートも試されているような感じはうちの日曜稽古に似てるなと思います(笑)

体幹トレーニングをはじめてから、何か動きをやった時のブレが少なくなったり、安定が増したような気がします。

次にお目見えした時には、マイケル・ジャクソンの再来かと思われるようなキレキレのダンスを披露できるかもしれませんよ。

全く期待せずにお待ちください。

ではでは!

2020年を振り返って

  • 制作部
  • 2020/12/31 (Thu) 07:39:13
劇団「隕石のかけら」制作部です。

早いもので、今年もまもなく終わろうとしています。

2020年は、劇団「隕石のかけら」は設立15周年、関係団体のNPO法人Inseki Projectさんは設立10周年と節目の年でありましたが、新型コロナウィルス感染の影響で、通常とは異なる環境下での活動となりました。

毎年今頃は、そろそろ関係団体NPO法人Inseki Projectさんの福島上演の稽古に入ろうか…という時期ですが、今年3月に実施予定だった上演も一部が未だ延期になっている状況で、第3波を迎えている現状ですので、延期上演の目途もついておりません。

というわけで、公演のご報告ができませんので、制作部より、劇団のこの一年を振り返る形で、2020年の稽古場日誌を締めたいと思います。

4月5月の緊急事態宣言中は、稽古場施設も使用中止になり、現在の体制になって初めて、約2ヶ月、劇団稽古をお休みしました。

6月中旬に施設が再開し、以降、感染予防対策(使用前後の室内消毒、稽古時のマスク着用、検温等)をしながら、木曜夜と日曜昼夜の劇団稽古を再開しました。

感染予防をしながらの稽古は発声や動きの制限もあり、これまでとは内容ややり方を変えての実施だったそうですが、「〇〇ができない」というよりは「それなら△△ができる!」という考えで進めたようです。

その後も感染状況は落ち着かず、劇団としては、お客さまを始め、関わる全ての皆さんが、安全に安心して演劇上演を実施できる状況になるまで待とうという方向になりました。

劇団メンバーからは、「本番の時期が見えていない稽古だと、逆に、焦らずに自分を見たり色々考えたりできる」という声も聞かれたり、概ね前向きに、この状況に立ち向かえている様子です。

また、有り難いことに、劇団員募集への応募は途切れず、今年も新しいメンバーが入り、皆で、いつかは必ず訪れる本番舞台に向かって、力を蓄えております!!

新しい年を迎える今も、全国の感染者数は増すばかりですが、過酷な状況下におかれている医療従事者の皆さまを始め、新型コロナウィルスに立ち向かわれている全ての皆さまに、感謝申し上げます。

そして、新型コロナウィルスが終息し、安心して周りの人と楽しい場を過ごすことができる時が来ることを心より祈ります。

皆々さまも、少しでも心穏やかに、新しい年明けを迎えられますように…。

2020年11月稽古場日誌

  • しょうこ
  • 2020/12/30 (Wed) 16:08:18
しょうこでーす。

今回は、台本稽古についての稽古場日誌です。

“劇団”というと、いつも台本の稽古をしているイメージもあるかと思いますが、劇団「隕石のかけら」は、通常稽古では台本を使った稽古は少ない方なのではないでしょうか。

でも、今は新型コロナウィルス感染の影響で舞台に立つ機会が減ったこともあるのか、通常稽古で台本をやることが増えています。

ひとつには、この秋、代表が稽古のための(いずれ舞台で披露することにもなるかもしれませんが…)、オリジナル台本を書いた!ということもあります!!

最近は実戦コース稽古で、この台本を稽古していまして…。

2人の会話がメインとなっている短編なのですが、これが、全4役のどれもが男女どちらでもできるようになっていまして、メンバーはどの役でもできるようにして(セリフや動きを覚えて)、稽古をしています。

実は、私は、台本の稽古が不得手な方です。

ほんのたまに、向こうから“おりて”来てくれる役に巡り会うこともありますが、基本的には器用ではないので、本番前の台本の稽古は、ただただ、できない歯がゆい時間を耐えながら、こつこつ地道に努力を積み重ねていく時間です。

それでも、本番であれば、積み重ねていくだけの期間もあり、めざすゴールもあるので、覚悟を決めることができますが、通常稽古での台本稽古だと、“その場で何ができるか”を見られる気がしてしまい、自分でも“その場でできること”しかできなくて、な~んか、小手先のちっちゃくまとまった芝居をしてしまいがちになる感があります。

経験を重ねていくと、自然と身につく技術はあるけれど、台本や役への新鮮味みたいなものは、どうしても減っていってしまって、役をやることがドンドン難しくなる…と私は感じているのですが、そんな訳で、台本の稽古は、なんだか構えてのぞんでしまいます。

が!!

そうも言っていられないので、今年もあとひと月ちょっとで終わりということで、これからの自分なりの目標を立てたいなぁと思います!

それは…
『台本稽古に対して、毎回、具体的な目標を決める!』
です。

これまでも、「集中するぞ!」とか「緊張感をもって!」とか、なんとなくは毎回考えて台本稽古にのぞもうとしていますが、なんとなくではなかなかうまくいかなくて、それよりも、具体的な、ちっちゃな目標を決めた方がよいのかなぁと。

たとえば、“絶対にセリフをまちがえない”というような、具体的かつ出来るはずのことを目標として抱えて、稽古にのぞんだら、自然に緊張感ももてたり、別の何かが生まれたりするのではないかと…。

いやぁ、ほんとに、大した目標ではないのですが。

思えば、芝居を始めた頃から、役者をやりたいくせに台本は苦手で、台本から離れたメニューの方が好きだったので、なかなか克服するのも手強そうですが、今の稽古は貴重なので、少しでも…とおもっての目標設定です!!


役者メンバーからお届けする稽古場日誌は今回が年内最後だそうでして、また来年、お目にかかりましょう!!

2020年10月稽古場日誌

  • 大介
  • 2020/12/28 (Mon) 11:27:14
どうもどうも大介です。

今回は、基礎コース稽古について、最近思うことを書きたいと思います。

劇団の基礎コースには多くの新しい方がやってきます。

その人たちと一緒に稽古をしていると、入団した頃の自分を思い出したり、当時から少しは変わってきているのかなぁと思ったりします。

同時に、新しい人たちも、最初はできなかったメニューもどんどんできるようになって、自分と同じように変わっていくのかなぁと、一抹の不安のようなものがよぎったりもします。

実戦コースの稽古はきつく追い込まれるメニューが多いんですが、その分自分にはわかりやすかったりもします。

体力も気力も擦り切れ、それでも戦おうとしている時、自分の中の本当の気持ちが自分を奮い立たせます。

とにかく自分はこうだから、絶対に諦めないんだ、とシンプルながらすごく強い何かに気づきます。

その何かを支えにして立ち上がってまた戦っていく。

役者を続けていくことはこれの繰り返しなんだろうなぁと、稽古をしながら実感できます。

でも基礎コースは違う戦い方をしなくちゃいけない感じがします。

と言いますか、何と戦うかを自分で見つけなくてはいけないと思うのですが、これがなかなか難しいです。

きっと、この先も悩みや不安は尽きませんが、自分の良いところ悪いところ、出来ること出来ないこと、全部ひっくるめて前に進んでいこうと思います。

ではでは、またお会いしましょう。

2020年9月稽古場日誌

  • 快斗
  • 2020/12/24 (Thu) 10:12:23
どーも、快斗です。

前回に引き続き、今回も基礎コースについて書きます!

僕は子どもの頃から色んなスポーツをやってきたのですが、野球でもバスケットでも空手でも何でも共通して「基本を大切にしろ」と教わってきました。

それは役者も同じだと思っています。

どれだけ良い演技プランを思いついてもそれを表現するための身体操作や発声ができなければ意味がありません。

逆に基本があれば、そこから派生させていき、いくらでも広がりを持てるのではないかと思います。

基礎コースでは、そういった役者にとっての基盤となるものを養っていく稽古をしています。

なので人によっては地味で退屈な稽古かもしれません(笑)

ですが、繰り返しの稽古の中で、わずかでも変化や気づきを得ることは自分にとって大きな財産です。

この積み重ねがいつか実を結ぶと信じています。

この稽古にはゴールはありません。

どこまでもどこまでも突き詰めていき、深みのある大きな役者になりたいと思います。

んじゃ!

2020年8月稽古場日誌

  • しょうこ
  • 2020/12/16 (Wed) 17:06:23


しょうこです!!

前回から、しばらくは新しいメンバーを紹介していくはずだったのですが、新型コロナウィルスの影響があり、なかなか劇団内の状況も落ち着かず、またの機会に…ということになりました。

そのかわりに(!?)、劇団「隕石のかけら」に入ると、最初に稽古を始めることになる、“基礎コース”について、書くように…ということで、今度は、私がトップバッターを仰せつかりました~(笑)

※最初に言っておきますが、長~くなります!!

なぜ私からスタートするかと言いますと、基礎コース全体の稽古を一応進めていく役割をしているからでして、進めていく…といっても、元々、役者に経験や上下は関係ない!という考えでありますので、私自身も一緒に稽古をしながら、です。

以前、一度基礎コース稽古について、稽古場日誌を書いたことがあって、「…基礎コースは、役者としての基盤を培っていくところ」と書いているのですが、本当にそうなってくれたら…と思いながら、やっています。

役者をやっていくためには、心身や声の使い方を知って鍛えていくことは必要で、それで得たものも勿論“基盤”にはなりますが、私が、基礎コースで伝えたいというか、つかんでほしいなぁと心底思うのは、次の二つです。

一つは、芝居をすることやそのための稽古が楽しいと感じること。

一番最初に「やりたい!」と思った気持ちが後々辛くなった時に支えになってくれる…というのは、劇団代表がよくいう言葉ですが、本当にそうで、役に立ち向かったり、稽古で悩んだり、きつくてどんどん堕ちていきそうな中で、ほんとうのどん底まで堕ちていかないよう支えてくれるのは、「やりたい」「好きだ」という気持ちだと思います。

基礎コースの稽古の中で、芝居をすること、稽古をしていくことが楽しいと感じることで、その気持ちをもっと強靱なものにできたら…そういう稽古になったらいいなぁと思っています。

もう一つは、自分ができないことに対して、怖れず、きちんと認めること。

役者は、「出来ない」ことに挑戦し続けるもの、なんだろうなぁとおもいます。

誰でも、「出来ない」ってイヤなことで認めたくないですし、出来るように見せたくなったりします。

でも、ちゃんと「出来ない」ことを自分で認めて理解して、焦らず、自分に出来ることを使って、地道に積み上げていけば、出来るようになります。

焦って、とにかく出来るように見せようとしてしまうと逆効果なので、最終的に出来るようにするために、まずは、落ち着いて、認めてしまうことが大切だとおもうのです。

なので、皆が安心して、できないことを稽古場で見せられるよう、私自身も出来ない姿は隠さず、立ち向かっていきたいと思いますし、「出来ない」ことにきちんと向き合っていける力を育てていけるような稽古の場を目指したいと考えています。


…以上が、劇団「隕石のかけら」の基礎コース稽古について、であります。

実際に参加してくれている劇団メンバーが、一回一回、小さなことでも得られるものがあることを祈りつつ、終わりにしたいと思いまーす。

2020年7月稽古場日誌

  • 大介
  • 2020/08/02 (Sun) 13:28:22
どうも、お久しぶりです。
大介です。

今回の日誌から、少しの間、稽古場日誌を担当していない他のメンバーの紹介をすることになり、トップバッターになってしまいました。

自分が紹介するのは、入団して1年くらいになる、Tくんであります。

彼は、笑顔の印象がとても良い好青年なんですが、中身も本当にいいヤツです。

自分は、人と仲良くなるのに割合時間がかかる方なんですが、Tくんは、そんな自分でも、気を許せる存在なんですね。

きっかけは、去年の夏くらいだったか、何かの打ち上げの席かなんかで、いろいろ話していて、細かいところは記憶が薄れちゃったんですけど、彼は、すごい広い目で周りを見ていて、自分のことも、人とはちょっと違う感じで言われて、「こいつ、好きだなぁ」と柄にもなく、思ってしまいました。

何に対しても、とにかくガムシャラに向かっていく様は、自分に少し足りていない部分でもあり、そこもまた、見習えたらなぁと思います。

あと、自分より身長があって、体格もいいので、とっても羨ましい!!

そんな彼と、今年1月は兄弟役をやりまして、同じ作品を3月にやるはずだったのが、今延期になっているんですが、

「いつかわからないけど、また一緒に舞台に立つのを楽しみにしてるぜ、兄さん!!」
(実際は、自分の方が年上なんですけどね)